FAQ-1211 sqrtのスケールエラーとはなんですか?なぜチェックを外すことができないのでしょうか。

最終更新日:2025/11/9

Sqrt(補正カイ2乗値)のスケールエラーオプションは、

重みを使用しない場合

Originでエラーデータなしで回帰を実行すると、解析は重みなしで実行されます。この場合、誤差をSqrt(補正カイ2乗値)でスケーリングする必要があるため、チェックを外すことはできません。

物理的な観点から、パラメータの標準誤差(SE)の単位は、そのパラメータ自体の単位と一致している必要があります。誤差がスケーリングされていない場合、パラメータのSEの単位は、(パラメータの単位)/(yの単位)で与えられます。これにより、パラメータとは異なる単位となり、正しくありません。

これは、例えばyデータを10倍にスケーリングすると明らかで、線形フィットのパラメータも同じ倍率でスケーリングされます。しかし、誤差がスケーリングされていない場合、パラメータの標準誤差(SE)は変更されません。SEもデータの変化に比例してスケーリングされるべきであるため、この挙動は理にかなっていません。

スケーリングが適切である理由のもう一つの例は、最尤推定法(MLE)の結果です。パラメータの標準誤差が公式に基づいて統計的に導出されており、同様にスケーリングされます。

重みを使用する場合

重みを使用する場合、特に「機械的」を選択する際には、重みオプションのチェックを外すことができます。この場合、ユーザーは𝑦𝑖の誤差が 𝑤𝑖であると仮定しており、すなわち、誤差𝑦𝑖/𝑤𝑖=1となります。このため、加重モデルの理論的分散は1であり、1でスケーリングしても影響はありません。したがって、1でスケーリングすることは不要です。

ただし、与えられた重みが各点の誤差の相対的な大きさを示す(真の誤差ではない)場合、スケールオプションにチェックを付けるべきです。この場合、加重モデルの理論的分散は1ではなく、実際の値(フィットから得られた縮小カイ二乗など)を使用する必要があります。


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